宗教というものをある程度自分から切り離して客観的に見られる立場から観ると非常に興味深い作品だと思った。でも、好きかと問われたら好きではない。
人里離れた小さな修道院内で起きたアリーナの振る舞いよりも、現代の市井で日々起きている事件の方が余程邪悪で悪魔的であると(作り手側が)言いたかったからその会話で表したのかもしれないと思った、ラストの警官二人の会話の内容。
修道院内での描写ではつい舞台が現代であることを忘れてしまうくらいなのが、ラスト数分で完全にこれは現代に起きたお話なんですよ、お忘れなくと言い置いてぱつんと終了する終わり方は個人的には好み。
主人公の女性二人には最後までいらいらさせられ感情的には寄り添えなかった。