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ボクたちの交換日記のliberteのネタバレレビュー・内容・結末

ボクたちの交換日記(2013年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

キャンペーンの先行上映会で。 いっぱい笑って、いっぱい泣いた。こんなに映画で泣いたのは久しぶりです。 心がほっこりするような幸せ感のある笑いに、上手く言葉で表せないけれど懐かしさがあって、心のどこかと共鳴するような涙。 全体を通して優しさとあったかさが滲み出ていた。 夢を諦めないことを善とする作品が多い中で、夢を諦める道を選んだ者に目を向けているところに監督の優しさと現実感を感じる。挫折を味わったことのある者、夢を諦めざるをえなかった者の心が、置き去りにされていない。 後半の甲本が日記を書く場面、成功後の田中が気持ちを発散させる場面、ただただ泣けた。特に田中の気持ちの痛々しさが心に染みる。 泣いた後のほわんとした感覚と、エンドロールの後の客席からの拍手と、房総スイマーズの2人に感じる愛おしさとを思い返しながら、帰り道を歩くのが幸せだった。 心に何かあったかいものが欲しい時、また観に行きたい。2013.02.07
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