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ドラゴンボールZ 神と神のkakkotetsuのレビュー・感想・評価

ドラゴンボールZ 神と神(2013年製作の映画)
4.0
17年ぶりの劇場版ということで、オールスターのお祭り騒ぎ同窓会みたいなところはある。話の中でもパーティーやっているし。

悟空のキャラクターが原作っぽくて好き。仲間の力を借りてゴッドになれたことへの不満を述べたり正義じゃないと仲間に言われたり。プライドを捨てて地球を守ったベジータを称えて、自分もプライドを捨てたって話も良い。

殺されるためだけに登場する凶悪な敵、ではなくていかにも鳥山キャラでコメディチックなビルスのキャラが良い。だから悟空と殺し合いにはならないし、試合というか稽古を付けてもらっているというか、悟空が楽しそうなのは良い。

最後に自分より強い奴らがまだまだいる、世界はまだまだ広いと思い知って悟空がワクワクするところで終わるあたり、これが原作とは違うもう1つの最終回と思えるくらいの終わり方。

あとはエンディングの演出が素晴らしい。チャラヘッチャラのカバーをバックに完全版コミックを捲っていくのが最高。しっかり鳥山明が監修していて原作と地続きの物語であるこの劇場版に相応しいエンディングだった。

…ここまで褒めまくったけど、山室色が強い作画や戦闘演出や年齢設定の矛盾やゴッドという存在とそれに変身する方法のショボさなど欠点もとても多い。当然ながらファン向けの作品。
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