TakahiroFukuya

偽りなき者のTakahiroFukuyaのレビュー・感想・評価

偽りなき者(2012年製作の映画)
4.0
「ある戦争」の監督が脚本した前作ということで観賞。

デンマークの小さな町、女児が幼稚園の先生に性的虐待(冤罪)を受けた証言から人生狂わされる話。

昨日まであれほど親しくしていた人達が180度態度が変わる。

周囲の環境の変化に人間関係が崩壊する恐ろしさが観ていて切なくなるほどリアルで悲しい。

主人公ルーカスの精神も壊れていく。

この映画に限らず、実生活でも人はこうなる。人間関係とはそういうものだということに納得してしまう悲しさ。


弱者を迫害するのは本能的なものなのかとさえ思ってしまう。

クライマックスの救いなさもありますが、これが現実だと突きつけられる答えも僕はよかったと思う。

観ていて楽しい気分や、感動するようなエンタメ要素のある映画では決してないがこういう映画があると記憶にはいつまでも残る良作。
TakahiroFukuya

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