アノ

桜並木の満開の下にのアノのレビュー・感想・評価

桜並木の満開の下に(2012年製作の映画)
3.8
ジョギング帰りに浜辺を歩く臼田あさ美の幽鬼のような佇まいにグッとくる。
地方の町工場という閉鎖環境の人間関係の歪さが『乱れ雲』的メロドラマに現代的リアリティを与えているのが上手い。三浦力が三浦貴大の頭をかち割ってからの嫌な緊張感が素晴らしい。
肝たる桜並木の現れ方が全然優しくないのには唸った。ほんとに声が出る現れ方。

旅館帰りの山道でドラム缶事故を見てからの二人の会話の撮り方はかなり野暮ったい。ここは切り返しで見せるべきと思う。電車を待つ二人のカットの塩梅はかなり良いんだが。
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