風来坊

逃走車の風来坊のレビュー・感想・評価

逃走車(2012年製作の映画)
3.0
過去レビュー投稿。

米国人男性のマイケルは別れた妻と話し合うため、大使館員である彼女が仕事のために引っ越したヨハネスブルクへとやって来た。
レンタカー店で予約した車に乗り込むが、それは予約した車とは異なっていた。時間が無いためその車で移動を開始するが、車内にあった携帯電話に意味不明なメッセージが届き…。アメリカ製のアクションスリラー。

車好きで知られたポール・ウォーカーさんらしい映画だと思います。
自らも製作に乗り出すなど気合いが入っているのも分かります。
異国の地で危険に巻き込まれると云うのは古典的ではありますが、そこにレンタカーと舞台があまり馴染みの無い南アフリカと云うアイデアは良いですね。

しかしながら脚本の詰めはかなり甘い印象です…。
レイチェルが話しに絡んで来るまではテンポが良く、得体の知れない感じがハラハラドキドキ感を感じさせますが、レイチェルが絡みだすと途端にテンポが悪くなります…。
時間自体短めながらも、逆に長く感じてしまいます…。

それは後半に始まる逃走劇への溜めかと思いましたが、いざ始まったカーチェイスはスピード感があまり感じられず残念な事に…。
低予算で作られた事と慣れない南アフリカでの撮影が影響したのかなと個人的には思っています。

車載カメラの映像はリアル感があり迫力がありましたが、少々多用し過ぎで酔います…。
ラストのまとめもかなり強引ですかね…。
もっと確実な証拠じゃないと黒幕を追い詰めるのには足りない気がするのですが…まぁメディアの力は強いよと云う所でしょうか。

ポール・ウォーカーさんは設定上、一人称での演技が多かったですがわざとらしさを感じない良い演技をしてました。
まずまずは楽しめるスリラー作品と思います。
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