レッドメイン

清須会議のレッドメインのレビュー・感想・評価

清須会議(2013年製作の映画)
3.5
大泉洋は役者として好きだが、今作で、豊臣秀吉が好きではないのか、それとも大泉洋が演じる豊臣秀吉が好きではないのか、わからなくなった。
『真田丸』での小日向文世が演じる豊臣秀吉はとても好きだった。
事実が明確ではなく、人によって解釈が変わる過去の偉人を演じる役者の難しさがわかった。だからこそ大河ドラマは役者によって全く違う人間に仕上がり、それぞれに味があるんだなと...。

作品としては、織田信長の死後、当主筆頭の猛将、柴田勝家と知将、豊臣秀吉、どちらが今後の世を収めるのにふさわしいかを清須会議を通して決めるという内容。猛将対知将、力対頭、いつの時代も賢くあることは重要なんですな。🧐
ただ、柴田勝家の人間関係を重んじる考えはなによりも好きだな。

小日向文世が役を務める丹波長秀の「年上の女房には年下のように扱い、年下の女房には年上のように扱う」って言葉は今後の人生に活きてきそうな、意味が深そうな言葉なので脳裏に残しておきます。

『すてきな金縛り』の更科六兵衛の登場と音楽が流れたシーンは、三谷監督の遊び心があり、最近『すてきな金縛り』を鑑賞したばかりなのに、遠く昔の出来事のように感じ、なにか懐かしさがありました。