かずタロ

ウィ・アンド・アイのかずタロのレビュー・感想・評価

ウィ・アンド・アイ(2012年製作の映画)
4.5
オープニングのラジコンのバス型ラジカセから既にミシェル・ゴンドリーっぽくて本当に最高なんですが、観ながらすごい!すごい!と連呼していました。

今日から夏休みでテンション振り切れた学生(とてもうるさい)が乗り込んできたバス、そのバスの中で会話が飛び交ううちに、あ、この子と子の子は実は友達だったんだとか、兄妹だったんだとか、人間関係が見えてくる過程がおもしろくて、ずっと観ていたい。

他の乗客にちょっかいを出す不良、バスが停まった隙にピザを買いに行ったり、タバコを吸ってみたり、ゲイカップルの痴話喧嘩、truth or dareゲーム、話のネタに持参したウォーターブラ。バスの中で多くのイベントが起こるけど、全て自己主張なんじゃないかな。周りの目を意識して大袈裟に喋ってみたり、よく分からん悪ふざけしてみたり。

みんなが徐々にバスから降り、日も暮れて哀愁ある雰囲気になってくると、車内に残った者同士で自分の身の上や、本当の気持ちを話し始めるのも素敵でした。あるよね。
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