このレビューはネタバレを含みます
大学生時代とそれから10年後の出会いを描いたラブストーリー。
人を初めて好きになった時のどうしようも無い気持ちが伝わってきた。
なんであの頃は振り返るとあんなに不器用でバカだったんだろう。
女の子に会う前に髪型をいきなり変えようとしたり、しかも髪型がどうしようもなくなったり笑。
罰ゲームでしっぺされただけなのに好意があると勘違いしたり。
同じ音楽を聴くのにイアフォンを片方だけ貸して貰ってドキドキしたり。
目がどうしようもなくその娘を追っかけたり。
「あぁ、そうだったよね。」と見てるこちらも懐かしくなった。
大学生のソヨンが少し生意気で勝気なところも良かった。
大人になってお互いの気持ちの答え合わせ。
スンミンが見ていたソヨンとは違って、本当は初恋の男の子が自分の為に作ってくれた模型の家をずっと持っている可愛さ。
同じ様にスンミンもソヨンが置いて行ったCDプレーヤーとCDをいつまでも持っていた純情さ。
少しのすれ違いで、実らなくなる恋の切ないこと。
若い頃不器用だからこそ、あれほど真っ直ぐに人を好きになれたのかな。
しんみりと良い余韻の残る映画だった。