このレビューはネタバレを含みます
「生みの親もいるんだよ。大きくなったら会いに行こうね。」
で終わるべき話を、イケメン高学歴高収入をいい感じに振り回してきっちり美しく着地させることで、幅広い層に同じメッセージを考えさせることができるという監督の「映画の技術」に感服しました。ちゃんとお話にメリハリ利いて面白かったです。
監督が考える家族とは、プライベートな食卓を囲む場所に集まる人たち、というように感じられることからは、両家族が最後まで外食以上の食卓の共有に踏み込まなかったことが印象的でした。
余談ですが、是枝監督の万引き家族を観た後で家族もので何となく敬遠していたものの押さえておこうと見たので、この順番で見たお陰で、ああこのあとリリー・フランキーはスナックのママさんにハマって、、、とかいろいろ妄想できたのは楽しかったです。