なまにく

アメリカン・プリズンのなまにくのレビュー・感想・評価

アメリカン・プリズン(2010年製作の映画)
3.1
ポスターにデカデカとエド・ハリスがいたので彼がメインだと思ったが、主人公の父親ポジだった。刑務所から出た主人公チャンスが暴力と薬から断とうとするけど、そう上手くはいかないって話。全体的に説明がなく、結構粗がある。

父親が、チャンスの親友であるビートの父親を殺すシーンから始まり、チャンスは何も殺すまでやらなくても……って感じで父の事を好んでいない。でも結局、チャンスも刑務所での喧嘩を鍛えられ、暴力のおかげで成り上がっているので、親子の血は逆らえない。
でも、それを変えてくれたのが、知らない間に育っていた息子で、かつてチャンスの父の暴力を嫌ったことを思い出しながら、自分はそうならないように改心していく様子は個人的に好き。子どもの力って、そういう意味で偉大だよね。初め会った時は、息子を押し付けられてどうすればいいか苛々している様子だったけど、親友をずっと見守ってた経験から、少しずつ愛着を持ち始める様子は好き。彼女もできるしね。凄いパワーだよ。

父親のリアムがなぜ刑務所内であんなに力のある人間なのかはっきりした描写はないのでよう分からない。ただ、終盤の喧嘩のシーンは凄く驚いたな。パワー型のエド・ハリスを見慣れてなかったので、結構楽しかった。
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