ちき

クロニクルのちきのネタバレレビュー・内容・結末

クロニクル(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

突如、超能力を手にした青年達の物語。

普通の高校生が超能力を手にしたら何をするか、という点において結構リアルに描いてて観ていて楽しかったですね。

自分も超能力を手にしたら空を飛んだり物を手を触れずに動かしたり、彼らみたいに舞い上がるだろうなぁ、なんて思いながらワクワクしてました。

ただ、今作は意外とダークめな作品であり、メインで描かれるのは主人公アンドリューの心の闇が引き起こす暴走。

予告編を見た段階では、超能力を手にしたことによる驕り、が暴走を引き起こすのかと思ってましたがそうでは無い。

アル中で暴力を振る父親、病気を患い寝たきりの母親、いじめてくる近所のヤンキーや同級生。

アンドリューの周りの環境は控えめに言っても最悪で、鬱屈とした気持ちが彼にはずっとありました。

そんな中急に超能力を手にし、しかもそれを操る才能があることを知った彼は、今までは溜めることしか出来なかったフラストレーションを解放する術を知ってしまったわけです。

作品後半は、そんな彼の暴走とそれを止めようとするいとこのマットの攻防が描かれており、何ともやるせない気持ちになりましたね…

前半ではマットとアンドリュー、そしてスティーブの楽しそうな姿を観ていただけに辛かった。

ただ、戦い方はDCのマンオブスティールを彷彿とさせるド派手な物でめちゃくちゃ良かったです!

まだ売れる前のデイン・デハーンやマイケル・B・ジョーダンも出演しているという点でも楽しかったです~
ちき

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