原題『茶の味』 (2003)
監督・脚本・編集 : 石井克人
撮影 : 松島孝助
音楽 : リトルテンポ
出演 : 坂野真弥、佐藤貴広、手塚理美、三浦友和、浅野忠信、我修院達也、他
それぞれ心にモヤモヤを抱えた家族が繰り広げるユニークなエピソードの数々を、美しい田園風景を背景に優しく綴る、ユーモラスな家族ドラマ映画。
例えるなら、「石井克人」というお店の『鮫肌男と桃尻女』が美味しかったので、次の『PARTY7』という料理を食べてみたところ、その料理の味が全く口に合わず、とてもマズかったのですが、ものは試しで『茶の味』を食べてみたところ、『PARTY7』の口に合わない味がしつつも、アレ？思ったより全然食べれるじゃん！となった作品で、気が向いたらあの店にまた行こうかなと思わせてくれた一作。
石井克人の作風の特徴と言えるアニメーションを挟み込む演出も本作では、突発的なモノではなく、しっかり物語の中に溶け込んでいて、特にお爺ちゃんの家族へ向けたアニメーションというかパラパラ漫画の演出は素晴らしいと思いましたし、土屋アンナの登場シーンも良かった。
あと、庵野秀明がアニメ監督役で出演してるのもニヤっとなりました。
