アキラナウェイ

変態小説家のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

変態小説家(2012年製作の映画)
2.6
邦題、こんなんで委員会。

これは…酷いな…。

ブリーフ一丁のサイモン・ペッグのルックスだけで「変態」と安直に連想されたのかも知れないけど、別に変態じゃない。「妄想小説家」の方が内容に近いかと。

ミステリー作家として連続殺人鬼の生態を調べているうちに、自分自身が命を狙われているという妄想に苦しめられている小説家のジャック(サイモン・ペッグ)。彼が自分自身のトラウマと向き合い、克服していく姿を描く。

サイモン・ペッグ主演作は大体当たりなんだけど、個人的にはハマれず。

先ず、序盤からしんどい。

自分の命が連続殺人鬼に狙われているという極度の被害妄想に駆られているジャックが、まぁ騒ぐ騒ぐ。

ブリーフ一丁で!!

頭がおかしくなっている小説家が大声でギャーギャーと奇声を発するだけのこの時間。ダメだ。ウルサイだけだ。

ジャックは「コインランドリー恐怖症」らしく(どうでもいい)、それでも洋服を洗濯する必要があってコインランドリーに行ってからの展開も、全く面白くならない。

ジャックの部屋は汚く散らかっているし、小汚い格好をしているサイモン・ペッグに魅力を感じられず。
やっぱり英国紳士なんだから、それなりの清潔感って必要。

ゴシックホラー風のアニメーションで幕を開けるアバンタイトルとか、終盤で見られるハリネズミを主人公としたストップモーション・アニメーション等、光る演出はあるだけに残念。

監督のクリスピアン・ミルズって、「クーラ・シェイカー」のボーカリストだって事に後で気付いて、ビックリ!!

90年代後半にインド文化を取り入れたUKロック・バンドとして、僕の心をアツくしたバンドのフロントマンの初監督作がこれだったなんて!!

素晴らしい音楽家が
素晴らしい映画監督になるとは限らない。