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キリング・ミー・ソフトリーのadeamのレビュー・感想・評価

1.5
チェン・カイコーがハリウッド進出を果たすも興行と批評の両面で失敗してしまったエロティックサスペンス。
衝動的に恋人を捨て、一目惚れした男との肉欲に溺れた女の元に怪文書が届き始め、疑心暗鬼に陥っていく物語で、大胆なラブシーンに定評のあるヘザー・グラハムにとってはハマり役でした。
しかしサスペンスとしてはミスリードが弱く、結末はひねりがなく、エピローグも蛇足でしかありませんでした。
「危険な情事」や「氷の微笑」のようになることを目指したものの、エロスとサスペンスをうまく絡められずにエロスの方ばかりに注力してしまった印象で、その分エロティックな要素が薄まる終盤はストーリーを収束させる為だけの退屈な時間になってしまっていました。
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