Mee

箱入り息子の恋のMeeのレビュー・感想・評価

箱入り息子の恋(2013年製作の映画)
3.2
35歳の実家暮らしで女性経験なしの男と目が不自由な女性との恋。
純愛映画!ちょっとヤバめの!

容姿や外見で人をランク付けするのは目が見えている人達だけで、見えていない人には違う世界があるんだというセリフにハッとした。

彼女を想って細やかな気遣いをしたり、相手には見えずともオシャレをしたりと懸命に大事に付き合いをする健太郎にキュンキュンや…。

今作においては母親もまたキーポイント。

菜穂子の母親は娘を大切に想うからこそ視覚というハンディに囚われず、積極的に外の世界に送り出そうとする。
健太郎の母親は引きこもりがちの息子を何とか外に出そうと積極的に働きかけているようにみえて、その実子離れが出来ていない一面も見せる。
この2人の対照的な母親も観ていて面白かった!

健太郎の飼ってるカエルはメタファーになっているが、自分の殻を破るにしても周囲を気にしなさすぎというか、絶対陰で「真面目な人ほどキレたらやばい」とか言われるやつ(笑)
菜穂子さんの元へ向かうべく柱をよじ登るシーンは正にカエルを思わせた。
そして衝撃のアプローチ。
ロミオとジュリエットみたい、と思いきやおお…となった(笑)

少女漫画そのまま映画化した感じ!
両親もゲームにハマってたし、『他者の世界を知り、歩み寄る』というのがテーマであるように感じました!

この映画、一言で表すなら「ドン引き」です😌(褒め言葉)
Mee

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