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箱入り息子の恋のtmのレビュー・感想・評価

箱入り息子の恋(2013年製作の映画)
3.2
アマゾンプライムにあり、なんとなく鑑賞しました。
簡潔に感想を言うならば、そこそこに面白かったけれど思っていたのとは違った!笑

2013年の作品ということで、2018年に逃げ恥で星野源さんがブレイクするよりも前の作品ですね。
わたしの大好きなドラマ『コウノドリ』も2015年のものなので更に前です。
でも、くも膜下出血の1度目と再発の間ということで怒涛の時期だったかもしれません。
星野源さんってバラエティで拝見するとニコニコしていてお茶目なイメージなのですが、無表情な雰囲気な役が多いですね。

さて、物語というのは引きこもりで面白みのない男と視覚障害を持つお嬢様のロミジュリ物語です。
実際、ロミジュリをパロディとしたバルコニーのシーンがありました。

ピュアな物語なんですが、なんというか、ちょっと中二病感ある!!!これ特に女性が見たら気持ち悪さがあるかもしれません。笑

でも、ちょっとこれもリアルなんです。35歳まで恋愛をしたことないどころか、友達もおらず、仕事もルーティンとしてこなすだけで熱意もなく、本当に「お前は何を生き甲斐に生きてるんだ!!!」と言いたくなる。

けど、本人は別にこれでいいんですよね。だって、今までで熱意を燃やしたくなるものがあったり、友達が欲しかったりしたら、それなりに動くもん。特に執着するものがなかったから、それまでの健太郎ができたんです。

けれど、欲しいものができた。菜穂子さんです。

夏帆さんが演じる菜穂子さんがこれまた本当に可愛い。こんな子が自分を求めてきたら、そりゃ嬉しいよなぁ、と女ながら思っていました。

この2人が惹かれるきっかけは色々ありましたが、要は『運命』だったんだと思います。だって、人付き合いが苦手な健太郎が急に傘を貸したり、声だけで2度目に会った時に菜穂子が健太郎だと分かったり、最初から惹かれ合っていたのでしょう。

でも、障害があってなんやかんや…。とりあえず、健太郎はお祓いをした方がいい。笑

2人で泣きながら吉牛を食べてるシーンは良かったなぁ。あの2人ならではのシーンだなぁと思ったり。

あと、それぞれの両親が子供を思いやる気持ちは全員違っていましたが、なんとなくわかる。全部わかる。正解か不正解かはまた別問題なんですけどね。

そういえば、故・大杉漣さんが出演していました。この方、いつまでもぽっとドラマに出てくれそうな雰囲気ですよね。亡くなったなんて未だに実感ありません。今回はちょっと悪役でしたが、そんな姿も素敵でした。




ネタバレ


ラストシーン、わたし的にはここが気持ち悪かった。笑

正直、最初の繊細な雰囲気がロミジュリあたりからどんどん雑になってきていて、そこは残念。

乗り越えきれてないけどやっぱりお互い大好き。菜穂子さん側の両親をを最後にはちょっとくらい救ってあげて欲しかった。笑
健太郎側のご両親は吹っ切れたみたいだったけど、平泉成さん素敵だったなぁ。
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