mitakosama

龍 RYOのmitakosamaのレビュー・感想・評価

龍 RYO(2013年製作の映画)
2.9
文化庁のアニメミライの1本。若手育成の実験作なのだからもっと攻めて欲しいな。

幕末を舞台にした物語で、龍馬のお付きの少年剣士RYOが、近江屋事件の後に土方と対峙する所を駆け足で紹介する内容。

長編企画のプロトタイプのような作品だが、やはりコレを元にテレビシリーズなどが作られなかったのはそれなりの理由があると思う。
まず、絵がつまんないと思うんだよね。キャラクターデザインがありきたりで、みんな均一で個性が無い。
ブラッドザラストバンパイアで寺田克也を起用した様な大胆さが欲しかったよ。

物語的にはどうだろう…。シリーズ化したら跳ねそうな予感もあるが、るろうに剣心のバッタもんに終わりそうな感じもする。
フィクションの荒唐無稽な面白さは無いが、リアリズムにも欠ける。龍馬が「猫アレルギーじゃ」って台詞もどうかと思う。いくら西洋帰りとはいえアレルギーなんて言葉は使わなかったろうに。

そもそも龍馬・おりょうさんと並び、わざわざ少年にRYOなんて名付けるのもやっぱり変だもん。3人で「3リョウ」だって言われても。

ぶっちゃけ幕末+美少年って散々語り尽くされたネタだ。やるならもっと斬新なアイデアが無いと厳しいよね。
mitakosama

mitakosama