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魔女と呼ばれた少女のmhのネタバレレビュー・内容・結末

魔女と呼ばれた少女(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

内乱の続くコンゴを舞台にした少女の半生記。実話ではなくエンタメ映画。
両親を殺すプロットは何度見てもキツい。
アフリカの少年兵が登場する映画を再生すると、ほとんど毎回、このやりとりを見させられている気がする。
ほか、
・シャーマニズム
・樹木からの抽出した麻薬(ペヨーテみたいなもの?)
・あちこちに見える亡霊(いきなり出てくるのでびびる)
こういった要素を、PTSD/サバイバーズギルドとかぶせてある大変うまい脚本。
求婚者に無理難題をふっかける「白い鶏を探して」のくだりは、かぐや姫みたいだね。これはコンゴで有名な話みたいで、「白い鶏」を探しているだけで、奥さんが欲しいのだと見抜かれてみんなに笑われる。このプロットは、めちゃくちゃ面白いし微笑ましいので、すぐあとに控えている、悲劇が際立つ。
それを探しているのはアルビノの男の子。ここまでくると、評論家受け狙いがちょっと鼻につく。エイズの特効薬としてアルビノどうこうの話は出てこなかった。
自らが母になることで、少し成長するラストはシンプルだし決まっていた。
単独で出産するくだりで、原一男のドキュメンタリーを思い出す。実際、ひとりで産んでたもんな。
面白かった!
mh

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