のんchan

闇を生きる男ののんchanのレビュー・感想・評価

闇を生きる男(2011年製作の映画)
4.1
これもずっと観たかった作品🥺
マティアス・スーナールツが主人公でこその作品かも知れないし...とても地味でなんとも居た堪れない内容ではあるけれど、平均スコアの低さは感受性の問題であり、ただ暗かった〜では済まされない、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートも然りの素晴らしさだった⭐️
ぜひもっと知ってもらいたいと痛感してのレビューです🥺

1995年にベルギー🇧🇪で実際に起こった『家畜ホルモン(家畜にホルモン注射を打ち早く良質に育てる方法)をめぐる殺人事件』が基になっているサスペンスドラマ。


過酷な運命に翻弄される1人の青年ジャッキー(マティアス・スーナールツ)。ベルギーの素朴な自然の中で畜産業を営んでいるが、ある日、胡散臭い商談が持ち込まれる。その水面下では家畜ホルモン不正使用を捜査している捜査員が殺害される事件が起こる。

ジャッキーは幼い頃、その土地で権力を振り翳す男の息子で、少し精神疾患のある少年から、とんでもない仕打ち(大きな石で睾丸を砕かれた)を受けてしまう。それ以後は時間が完全に止まってしまったような、男性にしたらあまりにも辛く悲しく憐れな人生が始まってしまう。虐待で受けた身体(心の傷も)の為に、自分では自然に作り出せなくなった男性ホルモンを補う為、毎日、リスクと背中合わせでホルモン注射💉を自らの身体に打ち続ける過酷な運命を背負っていたのだ😱
そんな気の毒な青年が、警察とマフィアの闘争に関わってしまう姿を淡々と描いている。


マティアスの表情が凄い。女性を好きになり、抱き寄せたくても出来ない苦痛が痛々しい😭
そんな人生を送っている人がどこかにいるかも知れない。
映画って、自分の想像の中で起きない事を沢山知ることが出来る。

キャストもマティアス以外は知らない俳優たちなので、スンナリとは引き込まれ難いけど、お勧めしたいです‼️
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