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凶悪のpenpenのレビュー・感想・評価

凶悪(2013年製作の映画)
3.0
いやぁーーー、すごかった。
怖かった。
世界観ではなく、
人間の心が怖かった。
ヤクザではなく、それを追求していくうちに変わっていく山田孝之が怖かった。



悪を取材していた。
刑務所の面会室で、死刑囚の極悪人を。
いつも窓ガラス越しだった。
刑務所生活の中で、どんどん穏やかになっていく死刑囚(ピエール瀧)。
それに反して、どんどん闇に落ちていく主人公(山田孝之)。


実母を介護施設に入居させたのも、
家族と向き合い切れないのも、
後ろめたさがあった。
でもそれは誰にも言えなかった。
自分が醜くなっていく。
面会所のガラス越しで、二人の心が交差して、いつの間にか入れ替わったようになっていく。


題材は残酷だが、よく考えられた構成だった。
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