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デッドガールのペジオのレビュー・感想・評価

デッドガール(2008年製作の映画)
3.7
偉大な始祖により世間に感染したゾンビという「ジャンル」
(「一人がパクればただのパクりだが、二人がパクればジャンルになる」とはよく言ったもので。)
ぶっちゃけゾンビ(の定義に当てはまるもの)が出てくれば何してもOKっていう自由度の高いジャンルだと思うので、パニック成分に比重が置かれる様な「王道」をよそに、こういった「異端」な作品が産み出されるのはもはや飽和状態なこのジャンルに一石を投じて裾野を広げるという意味でも良い傾向ですね

既存の別ジャンルと組み合わせても良し、新たな視点で組み立て直しても良し
「ゾンビを使って君は何をする?」
世のクリエイターたちは試されている訳です

「俺はゾンビを…こう使うぜ」
JT(この映画の最重要キャラ)はこの問いに真摯に答えたに過ぎないのです
その答えは高校生らしい実に純粋で正直なものでした
世間からの反発を想定していなかったという事はないでしょう
それでも彼は(自分の意見を)「貫いた」のです!
それを僕らが応援して…見届けてやらないでどうする!!

…………誰か騙されて観てくれないかな………

「ある地点を境に永遠に分かたれる二人の男の友情」とはそもそも好きな要素だし、濃厚な青春要素も良かった
爽やかに締めくくったクソみたいなラストは好き嫌いだろうな
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