FREDDY

HK 変態仮面のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

HK 変態仮面(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

あんど慶周の漫画『究極!!変態仮面』を実写映画化した『HK 変態仮面』シリーズの第1作である本作は、一目惚れをした転校生の姫野愛子が帰宅途中に銀行強盗による立てこもり事件の人質となったことで、彼女を救出するため建物に忍び込み、うす暗い部屋でマスクと間違え女性用の下着を被り、経験したことのないエクスタシーを感じ突如"変態仮面"に変身してしまった紅優高校に通う内気な高校生・色丞狂介が悪を倒すべく奮闘する姿を追ったものとなっていて、紅優高校の地中に埋まっている埋蔵金を手に入れようと目論む転校生・大金玉男や、変態仮面を倒すべく大金が次々と送り込んでくる刺客との戦いをユニークに映し出しつつ、姫野愛子に想いを寄せる色丞狂介の恋愛模様が描かれているわけなのだが、"あんど慶周の原作漫画×福田雄一"の構図で映像化された本作はやはり良くも悪くもくだらないの一言で、まともに視聴してしまえば馬鹿馬鹿しくて評価もそれなりとなってしまうでしょうね。ただ、変態仮面を演じた鈴木亮平の役作りや体当たりな演技は評価に値するとは思いますし、ムロツヨシや佐藤二朗をはじめとした福田組常連のキャスト陣の癖のある演技は当然ながら、数学教師の戸渡を演じた安田顕も鈴木亮平に負けじと大活躍。変態度はずば抜けて一番でしたね。ネームバリューのある彼らが本気で"くだらない"に挑戦している点もまた俳優魂を感じますし、MAN WITH A MISSIONの「Emotions」が主題歌という作品に対する本気度もまたじわじわと笑いを誘ってくる。本作は率直に面白くはないが、観る価値は十分にあるかと。スピニング・ファイヤー対決は見物。
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