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嘆きのピエタのりのレビュー・感想・評価

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
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生前は色々とありすぎたキム•ギドク監督。
金獅子賞を獲った作品とのことですが、欧米の方にはどのように感じられるのか非常に気になるところです。

韓国は儒教に加えて(独自の)キリスト教の影響も色濃いのが日本と違っていて、そこが面白いなと思う次第ですが、今作はメインテーマとしてガッツリこの価値観を持ってきてますよね。
有名どころだとコクソンなんかがありますけれども…あれは娯楽要素もつよめ、対してこっちは楽しい場面1mmもなしですから…。

文化圏で括るのもどうかと思いますが、陰湿さ•陰惨さだけでなく一種の救い(なだけに救い様がないとも言える)も秘めた今作が本当の意味で突き刺さるのは、やはりアジアで生まれ育った我々なのではと思ってしまいます。
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