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「嘆きのピエタ」に投稿された感想・評価

Nao

Naoの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

借金をして返済できないからと言って怪我をさせて障害者にしてしまう男と、金を借りて返す努力もあまりせず、他人に頼ってばかりな男とでは、どちらが悪なのか?

いや、考えるまでもなくどっちもだったわ。

しかもこの映画では、障害者になった後も、死んでしまったり、腐ってたり、人のせいにばかりしていて、ほんとひとつも憐みを感じられない。
が、母と妻だけは、そんなクズでもちゃんと愛しちゃっててて、マジピエタ。

一方、平気で人を殺しちゃうような男が、母の前では完全に子供になってる様はすごい気持ち悪いし、急に母大好き!ってなる極端さが、愛に飢えていた感出まくりで、これまた気持ち悪い。

ほんと、こう言うヤバさをすごくうまく表現する監督だなぁと思う。単に極端なだけかもしれないが。


とりあえず自分を無償の愛で支えてくれる人は大事にしないといけないなと改めて思った。
キム・ギドク監督作

個人的には「メビウス」が
この監督作の初鑑賞作品になるのだが、
今作も面白かった。

このババア、もしや…
と観ていると徐々に思い始めたし、
そんなに上手いこと行く!?
って言うシーンも何度かあったが、
なるほどなぁ〜と
考えさせられる良い作品でした。

母の愛情を知り改心。
寂しかったんやね。
すみ

すみの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

大好きです!(号泣)
100回くらい言ってるけどわたしは愛を知らない人が誰かに愛されて、もしくは誰かを愛することで、その人にズブズブに依存していく話が本当に好きなんです、、つまりこの映画は非常にツボ、、
人が一番弱くなるのは大切なものができたときだと思うわけですが、それはつまり人の弱点は愛情なんじゃないか?と思えるのです。
主人公は母を名乗るあのひとが現れるまでは人を傷つけることも傷つけられることも厭わない「無敵」なひとだったし、あのひとはあのひとで主人公の脆さを知るまでは自分の息子の仇を取るためなら手段は選ばない「無敵」なひとだったのに、お互いに情が芽生えてしまったことで二人ともものすごく弱い人になっちゃったのが本当にどうしようもなくてすきだった。
無償の愛を求めてた主人公は、ラストにきっとすべてを悟ったんだろうけれど、それでもあのひとが編んだ自分には少し小さいセーターを着て、あのひとの腕に縋り付いて眠る っていう小さい頃の夢を叶えられたんだろうなあ。
救いがあるシーンに見せかけておきながらその隣にはさっきまでセーターを着せられていた本当の息子が横たわってるってそんな皮肉な一コマある??
とにかくすごくすき。
この監督は、暴力よりも切なさの人なのかもしれない。

と言っても2作しか観てないので、やっぱり暴力の人かもですが……。
この作品は、切ないです。
Roca

Rocaの感想・評価

3.8
愛を知らずに残虐に生きてきた主人公。牙を抜かれた虎の末路は。死より生の方が苦しい。
2020年鑑賞No.122
 今回の内容ははっきりと台詞で語られていたので分かりやすい。これ正確では無いけど、「金とは?愛とは?暴力とは?罪とは?復讐とは?許しとは?法とはなんなのか」みたいな。そこは視聴者が穴埋めするとこなんだけど、言っちゃうんだなあと。
 借金取り立て屋のあんちゃんが金を返済出来ない人に拷問をして障害者保険をかけて無理矢理でも返済させる。この拷問されて怪我を追わされて生きてる人たちがね、、物乞いしたり余儀なく自殺したり色々あってとにかく悲しすぎる。特に足を失った人が地べたに這いつくばって物乞いする姿とかまあ日本でもあるけど、ソウルに行った時にいっぱい見たのを思い出した。
 ほんでそんな悲しい現実だけではなく、その後にエゲーーーツない復讐劇がそのあんちゃんに待っているのよ。そんでもってラストパートからもトンデモナイ展開を罪悪感と愛情に苛まれたあんちゃんが繰り広げちゃうんだよ。まあ重要なパートは伏せたからネタバレは回避できたかな?
 映画を観てる最中も終わった後もギドクはまた我々に問う。お金を返せないのに借りた張本人が悪いのか?金を貸させて高額な利子を付けて無理矢理でも返済させる金融会社やあんちゃんが悪いのか?紙幣を作り売買や取引等をする行為、資本主義社会システムを構築させた人類のせい?社会的構造のせい?これが私が思う今回のギドク哲学。
 悪魔を見たにも共通する部分があり、暴力、殺人は復讐を生み、更なる憎しみが生まれ、また復讐の連鎖が生まれる。復讐を達成したけど、今度はまた復讐される…という永遠に終わらないループ。復讐を達成して、殲滅したと言って満足感は得られるのだろうか。これらの二つの作品では謎の悲しみに包まれていた。でももしも自分がこの立場にいたとしたら、同じことを思うし行動に移るかもしれないため一概に〇〇はいけないとも言えない。感情は抑えられないものだし、我々は矛盾したよく分からない生き物なのかもしれない。
kanegon

kanegonの感想・評価

3.8
重く、そして考えさせる映画。主題は復讐ではなく母子愛だろうね。
2012年韓国映画。
キム・ギドク監督。
イ・ジョンミン、チェ・ミンス。

借金回収のために、債務者を障害者にする男と、
母を名乗る女の 凄まじい程の暴力的な
作品である。
女の意図は 何なのか?わからないままに
話は進む…韓国の町工場の風景も
哀しい、作品だった。
ayapom

ayapomの感想・評価

3.9
まずタイトルのセンスの良さ!
そしてパケのセンスの良さ 👏🏻

今まで観たキムギドク監督の
作品のなかでも上位といっていいほど
人間くさい作品だった気がする 。

そして前半と後半では物語が
ガラッと変わるのもとても良かった 。
( その究極の復讐にゾッとした )

愛が何か知らなくて
ずっと天涯孤独だったガンド 。

愛を知ったからこその
このラストはほんとに切ない 、、
悟

悟の感想・評価

4.0
復讐、償い、罰、赦し
宗教的映画に多いテーマだがこの映画もそれにあたる。

悪魔のようなことをやってのけても、神がいなければ全て許される。
しかし、母親との出会いによって人間の心を持ってしまった主人公は過去の行いが取り返しのつかないものであったと自覚するのだ。

「良心を持たせる」これが1番の復讐方法だった。
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