シネマハスラー見習い

ワールド・ウォーZのシネマハスラー見習いのネタバレレビュー・内容・結末

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

過去に2度鑑賞。

本作のゾンビ
噛まれてすぐに発症する。
音に敏感。
動きが俊敏。
集団行動ができる。


開始5分で異変が起こるスピード感がいい。
ミラー破壊、警官跳ねる、トラック暴走
がわずかな時間で起こってしまう。
主人公同様に、着実に何か良くないことが起こると見てる我々も感じるのだ。

アイアムアヒーローでもあるのだが、群衆の中で感染が拡大していくシーン。
逃げ惑う人々の中に紛れてヤツらいるのだ。見た目はまだ変わらないので誰がゾンビなのか分からないハラハラさが素晴らしい。
本作のゾンビ(Z)は噛まれて12秒で感染する。それを意識付けるカウントダウンぬいぐるみ🧸の描写は分かりやすい。
しかしあの騒ぎの中で落ち着いて観察しているのは違和感がある。
約10分で都市パンデミックを見せてくるとは思わなかった。

スーパーのシーンでの市民の混乱感の演出。対人間の恐怖等これまでのパニック映画の要素もあり、リスペクトを感じる。
警察官も群衆と同じ行動をとるというのは人間社会が壊滅していることを表しているのだろう。

マンションからの脱出劇はもう少し時間をかけても良かった。
助けてくれたラテン系家族が共に行動しなかったのかが分からないので少し残念。

ここからウイルスの発生源を探すため韓国
へ行く。
人類の希望博士が足を滑らせ誤射してしまい死んでしまうのは少し笑えた。

基地での描写ではしっかりと今回のZについて説明がある。
音に反応する。体へのダメージは足止め程度、頭を打つできれば死体を焼却する。
各国の状況もここで判明してくる。
イスラエルは壁で囲ったり、
北朝鮮は全国民の歯を抜いて対策するなどユニークな対策もあり面白い。

給油シーンではサイレント必須の場面で携帯が鳴るというジュラシックパークで見たような演出がある。個人的には好きな演出。

イスラエルでは避難者たちが歌を歌ってZを引き寄せてしまう。
軍が止めろよって思ってしまったが、
まさか壁を超えてくるとは思わないので仕方がないか。
壁超えを果たしたZだが、あの高さなら頭潰れるもしくは骨折等して動きが鈍くならないだろうか。そこのリアリティはあまり追求されていないのが残念。
壁越えてるのにリアリティもクソもないが…

水流のように押し寄せてくるZのシーンは
見応えがあってよかった。

後半のウィルスの解決方法やペプシのシーンは賛否両論あるが、個人的には賛の方である。
面白かった。