ろく

真夏の方程式のろくのネタバレレビュー・内容・結末

真夏の方程式(2013年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ガリレオシリーズのドラマを昔父親と観ていて、その流れで容疑者Xの献身も観ていました。
ただ、観たのが小学校1年生とか、そのくらいだったと思うので映画については特に、断片的に映像が浮かぶ程度にしか覚えておらず。

今ちょうどプライムビデオで見放題になっていると噂を聞きつけ探しましたが、容疑者Xの献身はついこの間見放題が終了してしまったそうなので、DVDを探して観ようと思います...

そんなこんなで、今回は見放題になっていたガリレオシリーズの1つ、真夏の方程式を視聴。
観た感想をざっくり話すと、

・子ども嫌いの湯川×恭平くんのやりとりが面白い
・大人の事情、嘘の積み重ねにより巻き込まれる子どもが可哀想
・夏にぴったりの海の町、花火というテーマ

もう少し推理、検証シーンがある内容だとよかったな〜とぼんやり思いました。
季節感もあって、この時期に観れて良かったです。ただ、そこまでたくさんのミステリー小説や映画を観ている訳ではないので、内容も私は普通に楽しめました。


子ども嫌いで最初は寄るな話しかけるなと距離を置く湯川と少年らしく好奇心旺盛、でもまぁ理科は嫌いだという恭平くん。その「理科は嫌い」という発言によってそれは聞き捨てならんと湯川。
蕁麻疹も出ず、徐々に心を開き、
「海の中が見たい」海に潜らず船も出さず、200m先の海を見るということを実現させるため、道具をかき集め実験開始。
このシーンはとても観ていて楽しかったです、自分も一緒に自由研究をしている気分でした。
今小学生に戻れるなら戻ってこういう「できないと断定する前にやってみよう」スタンスの実験とかやってみたいなぁとか考えてました(笑)。

しかしまぁそんな純粋な好奇心が加速する事により大人が隠し続けていたある事件の真実、今回の事件の真実が徐々に明るみになってしまうという、事件解明は良しとして、今回は最終的に全く関係のないはずの子どもまで事件に巻き込んでしまい、結局は背負わせてしまう形になったのが悲しいというか、ただ子どもが可哀想だなと。
最後の湯川のフォローがあったのでまだ良かったのですが......

結局のところ「全ては三宅とかいう女が悪い」って感じですかね。まさか橋で刺したのがあの子だとは最初は思いもしませんでしたし、その動機も中々...
まぁ中々の暴力的な行為をされた分、その上大切な物を奪い、あんな話聞かされたらパニックやら怒りやらでカッとなって思わずやっちゃったって感じなんでしょうが
ちょっと怖かったです(笑)。

旅館で紙について会話するシーンも結構好きです。またまた恭平くんとのやりとりではありますが。
思考が追いつかず、1度目は「なんか関係あるんだろうけど...えーなんだっけ何か言ってたっけ?」そして2度目に「だからあの時湯川は...そういうことかー!」とかなりの時差で納得させられました(笑)。
ガリレオシリーズは理解が遅い私にとって、ゆっくりわかりやすく説明してくれるのでとても助かりますし、だから楽しめます(笑)。

にしても「玻璃ヶ浦の海」はとても綺麗でしたね。ひぐらしや他のセミの声、晴れた空、青く煌びやかな海、そして花火。本当に夏を感じさせる作品でした。湯川が暑さのあまりボタンを開けて扇風機の前に向かったり、恭平くんが起きた時に汗をかいていて布団で拭っているシーン、そして花火や海を見る実験(自由研究)など。
そして最後、恭平くんの父親が湯川のまとめてくれた自由研究用の資料にある"方程式"を見ながら「うーん?さっぱりわからん笑」と言うシーン。
まさに"真夏の方程式"でした。お上手!(笑)。
ろく

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