自然

許されざる者の自然のレビュー・感想・評価

許されざる者(2013年製作の映画)
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オリジナル版がいかに人物の行動によってシーンを組み立てていたのか感じた。
結局シンプルな演出が最強 殺されたことなんて、究極遺体が見せ物にされてるシーンさえあれば説明できるんだなという今更の気付き
ただの農夫になって殺しをやめたアウトローの哀愁がオリジナル版の良さだと感じたけど、今作では全く消えていた。

蛇足としか思えない登場人物のバックグラウンド、回想シーン、時代背景の説明セリフ、登場人物の感情を喋り立てるセリフ、そのわりに単純化された渡辺謙と忽那汐里の関係、カタルシスのための渡辺謙や柄本明や佐藤浩市がやたら苦悩するシーン、謎の火事、忽那汐里のモノローグ&苦悩する渡辺謙で何となくいい感じっぽく締める感じ、全部いらない 
音楽の使い方も微妙、、

オリジナル版はイーストウッドが酒を飲むことによって開眼(?)してしまったのが伝わってきたけど、日本版は最後の殺しのシーンで渡辺謙が取って付けたように酒飲んでた。

忽那汐里が渡辺謙の背中を見て、死ぬまで罪を背負って生きていた父と同じ背中だとか言う(それでいて父は一切登場しない)のが直接的すぎてわろた もしかして観客舐めてる?

しかし画作りだけはすごい。
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