上海十月

許されざる者の上海十月のレビュー・感想・評価

許されざる者(2013年製作の映画)
3.0
時代劇なんで老夫婦が多く、なぜか口論しあっているカップルが3組ほどいました。席が前過ぎるとか、あーだこーだと嫁さんに旦那が怒られる。嫁さんがさっさと旦那とは別の席に移動する。うーん一人で観に行くことが最良だ、私は間違っていない。渡辺謙も当てたかったのでバラエティー番組バンバン出ていたが観に行くかどうか迷っていたが、決め手は、「Aスタジオ(鶴瓶の番組)」に柳楽優弥が出演し「誰も知らない」以来の歩みについて語っているのを観て、意外にいいかもしれないと思い観に行く。
イーストウッド版を当然観ているので比較せざる得ない。リメイクの成功ポイントは、オリジナル性をどう表現するかだと思うが、あまりに原作どおり。幕末、アイヌ、北海道の舞台設定は、ばっちりマッチングしているが、どうにも原作からの逸脱してない。ワーナーが認めなかったかもしれないが、ここは、監督のがんばりどころだったのではないかと思う。オープンセットと大自然を描いたのは、頑張っている。そして柳楽優弥は、この映画で復活したと確信する。監督が「七人の侍」の菊千代に似せて演出しているのが個人的にやりすぎだと感じるが柳楽優也は、映画に進むにつれ良くなっているのがわかる。いいショットも多いのだが原作通り過ぎでラストのアクションが終わったらエンドロールを観ないで出てしまった個人的に稀有な作品となりました。
上海十月

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