木下恵介さんという監督をモデルにした映画だそう。
"世間"や"社会の常識"から逸脱した考えは
例えそれが、時代が違えば人として
真っ当とされるであろう感情と行動であっても、
排除されちゃうんか。
お上から、
戦意高揚のための国策映画を撮るよう依頼されるが
木下監督自身は違った考えを持っていた。
そして出来上がった作品は、
政府の目的には沿わないものとなり、
目をつけられることになる。
同調圧力に嫌になり、夢見てた映画の世界は
そんなに純粋で綺麗なものじゃなかったと落胆し、
それでも自分の主張を曲げずに監督を辞める。
その前後の話が基になった映画。
田中裕子さんの、
言葉のない一瞬の誇りの表情に惚れました。
戦時下でもこんなふうに感謝し合いながら、
尊重し合いながら生きられるんかな。