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「はじまりのみち」に投稿された感想・評価

実際の木下監督の為人は詳しく存じ上げませんが、映画からは、真っ当なわがままとか頑固さを貫く力のあった人といういう印象を受けました。

あとは、本当に愛情深い方だったし、愛情深いご家族であったのだろうなと。
あたたかい気持ちになりました。

加瀬亮さんの涙がいつもとても好きです。
wada

wadaの感想・評価

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期待しないで見たら想像以上に良かった。こういう切り取り方できたか!木下映画の本編映像もふんだんに使われてて、ただの伝記映画にするよりずっとセンス良く面白くなってると思う。

このレビューはネタバレを含みます

戦時中の日本。軍の監視下の中、表現の自由を奪われた、映画監督。それを理由に、映画監督を辞める。実家に帰った映画監督は、母と共に、疎開させなければ、ならなくなった映画監督は、家族と共に、リアカーと便利屋を使って、母を運ぶ。途中で
、泊まった宿で、映画監督は、便利屋が、自分の作った映画に、感動したと知る。その後、疎開先で、映画監督は、母から、『映画監督に戻って欲しい』と伝えられる。それを知った映画監督は、戦後、映画監督に復帰する。主人公である、映画監督の苦悩の様子が、描かれた作品ですが、他の戦時中のことを描かれた、映画に比べますと、戦時中の大変さが、あまり描かれてないように感じました。この映画の長さは、だいたい95分くらいですが、ほとんどが、母を運ぶシーンと、この監督の、過去の作品のシーンばかりです。宮崎あおいの教師役は、何の意味があったのか?正直、あのくらいの役なら、名女優、宮崎あおいを使う必要が、あまり感じられませんね。この映画監督と、恋仲になったとか、何かできた気がします。リアカーで、運ぶシーンを削って、恋愛シーン入れることが、できなかったのか、疑問です。ナレーションも、宮崎あおいを起用する必要は、なかった気がします。ナレーションが、うまいかどうかではなく、宮崎あおいのナレーションは、浮いてます。こういうナレーション系は、ヒロイン級の役の人を、起用すべきです。この映画に、ヒロインらしいヒロインも、見当たりませんが、それなら、どの役でもない人を起用すべきです。宮崎あおいの演じる、学校の先生役は、主人公の映画監督の人が、この人を、映画に出すとしたら、自分なら、どう撮るだろう、という役割しかなく、重要な役じゃありません。そんな人の、ナレーション。あって、何の意味があるでしょう?そんな感じで、もっと人間ドラマが生まれそうな所で、人間ドラマが、生まれてません。どの役も、そうです。映画の盛り上がり所が、ありません。戦時中に苦悩した映画監督という、キャッチフレーズだけになってます。たぶん、リアカーのシーンを減らし、過去の作品のシーンを減らすだけで、大分短くなるし、長編映画が、短編映画になります。それくらい、人間ドラマがありません。戦時中の映画監督を題材にしてるのに、勿体ないです。

映画監督が教師に、一目惚れ→疎開先で、再会→距離が縮まる→映画監督に戻る際、どうしょうもなく別れる→映画監督のことを、今でも思い出し、この映画監督の作品を、毎回見に行く。

こうするだけで、違います。たぶん、他にも、工夫すれば、もっと、面白くなります。戦時中の映画監督の話ですから、もっと何とかなったはずです。
クレしん、オトナ帝国の原恵一監督。
加瀬亮が木下恵一監督を演じる。
戦時中映画を好きに撮れなくなった木下恵一が母親を疎開させるためにリヤカーに乗せて山道を行く。
アニメのようなお涙頂戴演出ではなく、雰囲気で見せていく。
湯っ子

湯っ子の感想・評価

4.3
私が大好きな「河童のクゥと夏休み」、
クレしん映画「モーレツ!オトナ帝国」「アッパレ!戦国大合戦」の原恵一監督初の実写作品。
映画監督木下恵介の生誕100年プロジェクトのひとつとして制作されたそうだ。
疎開先へ病気の母をリヤカーで運ぶ、それだけの話。それなのに、心に自然に染み込んでくるような映画だった。

2013年公開。きっと当時、最高のキャスティングだったに違いない。ほんの端役まで、全ての役者が素晴らしかった。全員について語れそうだけど、長くなるのでやめとく。

それぞれの人物設定が綿密に作られていると思う。全ての登場人物にそれぞれものすごい説得力がある。そして、その人物に命を与える役者たちも、最高の仕事をしている。

母親は、おそらく脳疾患による後遺症で、このような症状なんだろう。ここをきちんと設定していることで、この映画と原監督に絶大な信頼を置いてしまう。
そして、まるまる2日、いくら寝たままとはいえ、リヤカーで運ばれることになんの不満ももらさないことがどれだけ辛抱のいることか。いくら言語障害があったとしても、意思表示ならいくらでもできるはずだ。そのへんも、この母親の人となりであることをきちんと描いている。

長男は物腰柔らかくて現実的、次男は外面は悪いけど甘えん坊で理想主義。そういう傾向があるのは、私も2人の息子がいるのでよくわかる。
次男である主人公の木下恵介が母親の顔の泥をぬぐうシーンが素晴らしかった。

少しセピアがかった映像が美しく、光と闇のコントラストがとても印象的。この映画のトンネルの写し方がすごく好きだ。構図が良い、という私が最近覚えた言葉がこの映画にも当てはまる。
これは、原監督がもともとアニメの監督だったからなのかな、と思ったり。
森の中、雨がざんざん降りなのに木漏れ日が差し込む映像も美しかった。これは、わざと昔の映画らしさを演出しているのかな?こういう天気もあるにはあるけど。
いずれにしろ、細部にこだわる原監督が、雨に差し込む光を意識的に写しているんじゃないかと思った。

ちょっと残念なのは、ラストの木下監督の映画ダイジェストが長い。生誕100年プロジェクトということで、木下監督へのリスペクトなのかもしれないが、ここが長いせいで、物語の余韻が少し削がれてしまった。物語部分のラストの切れ味は良いだけにとても惜しい。
物語の途中で挟まれる木下監督作品「陸軍」のシーンも相当長いのだが、ここはまるまる使いたかった気持ちもわかるので、こちらそれで良いとしても…

とはいえ、地味なのにとても丁寧に作られた素晴らしい映画であることは間違いない。
木下監督作品はきちんと観たことがないので、これから少しずつ観ていきたいと思った。
ちゃんと観たのは二十四の瞳だけ。な監督さんの戦時中のちょっとしたエピソードを膨らませたお話。終盤に代表作の映像が次から次へと流れるんだけど、どれもこれも面白そう。やっぱりこの時代の作品が好きなのかな〜わたくしは。

お話のキーとなるのが戦時中の国策映画「陸軍」。お母さん役の田中絹代さんがまたイイねぇ。
juri

juriの感想・評価

3.5
キャストがいいね。
不器用な主人公も、世渡り上手な兄も、竹を割ったような性格の便利屋もみなさんハマってた。

もうそんな映画は撮れないのにって監督は言うけど、見てる私たちはそんなことないよ数年後には大丈夫になるからって思う。
今だっておんなじことなのかな。
何年経っても、人間の世界はそういうふうにできているのかな。
(アマゾンプライムの特典、松竹プラスで鑑賞)
木下惠介監督に関する映画ということで、てっきりその生涯を映画化したものかと思いきや、母とともに疎開をする場面だけを描くという非常に不思議な映画でした。そこに木下惠介監督の核心があるということだとは思うが、意外だった。途中で出てくる先生と生徒らしき人たちの姿は、二十四の瞳に繋がったということでいいのだろうか。ファンにも母にもああ言われてしまっては映画に戻らざるを得ないでしょうというところかな。確かに感動するんだけど、ダメ推し感もあるような、、、でも流石にお母さんとのあの会話なかったらなんのためにお母さん出てくるんだって話になるしなあ。濱田岳さんとのシーンですでに彼の心は決まっていたような気がするんだよなあ。そんなことないかあああ_?ユースケ•サンタマリアさんの落ち着いた演技は心地よいし、松岡茉優さんの出演も嬉しい。
yamepist

yamepistの感想・評価

3.4

日本人だから分かる感覚
これだから結局日本映画が好き

濱田岳の屈託なく、計算のない仕草と加瀬亮の男泣き
JUN

JUNの感想・評価

3.6
2021.05.13

こちらも戦時中が舞台の作品案件。
黒澤明と並んで日本映画の両雄と評される木下恵介の、戦時中の母とのエピソードを、クレヨンしんちゃん「オトナ帝国の逆襲」「アッパレ!戦国大合戦」の原恵一が監督・脚本で映像化。

空襲に備え、疎開先に病床に伏せる母をリヤカーで運ぶ木下恵介の姿を描く。
戦時中木下は「陸軍」のラストシーンにクレームをつけられ、次回作の企画をキャンセルされていた。
映画から離れようと決意した木下だったが、母との会話を経て、映画への復帰を果たす。

これはなんだか不思議な作品でしたね。
母をリヤカーで運ぶという突飛なエピソードの中で、映画を通して描かれる母の愛に感動しつつ、濱田岳演じる便利屋の行動一つ一つに笑わせてもらいました。

比較的短い尺の中で、ワンメッセージをゆるやかにしっかり伝えていましたね。

木下を演じた加瀬亮の行動一つ一つから母への愛情や捨てきれない映画制作への情熱が感じられましたし、
細かいところで背景にいる戦場帰りの青年や片足をなくした人、疎開していく子供たちなど、戦時中の生活や人の思いを感じられる仕掛けもありました。

個人的に便利屋の行動や言動がどこか役者的で、人名も出てこなかったので実はのちの名俳優だったのではと妄想が広がるのも◎。

ラストは戦後に木下が監督した作品が流れました。
時代が進むにつれ映像の進化やエピソードの多様化を感じられましたし、母の言葉を糧にこんなに多くの作品を制作したんだなと思うと感動的ですが、、長くね?
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