ピヨ彦

スター・トレック イントゥ・ダークネスのピヨ彦のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー自体は他のスター•トレックのリブート作品と同じくおもしろかったのですが、後半のエンタープライズ号の動力である原子力エネルギーの制御室に、カーク船長が防護服も何も身につけず、生身で入っていったシーンが、何とも言えない気持ちになりました。

普通、宇宙船の動力となるエネルギーを生み出すくらいの放射線量をモロに浴びたら、数分で皮膚が火傷したようになって体じゅうから出血して死ぬはずなんですが、まぁ映画なので当然そんな描写はなく…
体を張って宇宙船の危機を救ったカーク船長と、スポックとの涙のお別れシーンになるのですが、アメリカ人の放射能に対する感覚ってこんなものなのか、と複雑な気持ちになりました。しかもカーク船長、主人公なのですぐ生き返るし。

世界で唯一、核兵器の被害を受けた国の国民として、いくらエンターテイメント作品だとは言え、こんなお気楽に描いてしまって良いものかとモヤモヤした気持ちで見終わりました。
ピヨ彦

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