スギノイチ

パシフィック・リムのスギノイチのレビュー・感想・評価

パシフィック・リム(2013年製作の映画)
3.0
映画明らかにこの中盤がピーク。むしろ中盤しか面白くないと言っても過言ではない。

まず怪獣がダサい。
どれも似たり寄ったりな上に、これまでの外国産モンスターと同じで「クリーチャー」すぎる。
外国の監督が「怪獣」を理解できてない、なんていうつもりはない。
外国産怪獣には外国産怪獣の良さがあるんだし、クリーチャーならクリーチャーで良い。
それなのに呼び名が「KAIJU」という半端さ。
無意味な「わかってまっせ」アピールはいらない。

カテゴリ5の怪獣も他の怪獣と何が違うのかよくわからない上に意外と弱い。
よってラストはあまり盛り上がらず、余計に中盤だけが突出して印象に残る。
自衛隊との交戦が無いのも寂しい。
お約束を守ってほしいとかそういう理由でなく、怪獣の能力や脅威や外観を把握するのに一番適したシーンだからだ。
結局、戦ってるのがどんな怪獣でどんな名前でどんな能力を持っているのかわからないままやられてしまう。
ゴジラ、ラドン、モスラ、ギドラ、バラゴン、ガイラ、ギャオス…怪獣映画の名作には必ず魅力的な怪獣がいる。
その点この映画の怪獣の魅力はかなり低い。名前すらわからないんじゃ愛着もわかない。

俺は怪獣は好きでもロボットには毛ほどの興味も無い。
思ったよりはしゃげない作品だった。
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