◆あらすじ◆
1869年、検事のジョン・リードは犯罪者ブッチ・キャヴェンディッシュを護送する列車に乗っていたが、ブッチが脱走してしまう。町にたどり着いたジョンは兄でテキサス・レンジャーのダンとともにブッチを追うが、仲間の裏切りのためにジョンたちは全滅してしまう。そこに先住民のトントが現れて白馬の導きにより、ジョンを助ける。ジョンとトントはブッチを追うが、その裏では先住民族と白人たちの争いをけしかける者がいた。
◆感想◆
正義感の強いジョンが先住民のトントと組んで悪党を倒すストーリーになっており、ジョンとトントの考えの違いからあちこちにストーリーが曲がりくねりながら、一つに集約されていく流れが楽しい作品でした。
主人公のジョン・リード(アーミー・ハマー)は正義感が強いが、全て法律に従って裁くべきという考えの持ち主で、そのために融通の利かない人物として描かれています。悪党を前にしても頑なにその考えを変えないため、観ていて少しイライラするキャラクターでした。
一方、先住民のトント(ジョニー・デップ)はブッチを殺すためにわざと捕まっていた人物であり、奇怪な行動をとりがちですが悪党に対して容赦のない性格のために観ていて気持ちの良いキャラクターになっていました。ジョニー・デップの演技が奇妙で面白かったです。
ストーリーとして、ジョンと兄のダンの妻レベッカの関係や鉱山の銀の行方、ブッチたちの企み、鉄道会社の狙いなど様々な要素を盛り込みながら、最終的に上手くまとめていて面白かったです。また、ジョンもトントも基本的に明るいキャラクターなので、ストーリーが軽めで観やすかったです。
本作はアクションシーンも多くあり、列車や馬を用いた戦闘シーンのアクロバティックな動きが楽しかったです。
なかなか面白かったと思います。
鑑賞日:2024年2月27日
鑑賞方法:Amazon Prime Video