きぬきぬ

5月の後のきぬきぬのレビュー・感想・評価

5月の後(2012年製作の映画)
4.0
1968年の五月革命に遅れ、70年代に政治運動に身を投じる学生たちが、五月革命に倣い抱いた意義や理想や信念を70年代の社会の風潮や変化の流れの中見失う、主演の画学生で監督を志す青年(クレモン・メタィエがとても良い!)にアサイヤス監督自身が投影されているかのようだ。
アサイヤスの初期作品に似ているようで違い、漂う若さの行き着けなさはあるが、ささくれひりついた痛みばかりではなく、幸福の拠り所がまだ見えていないが、時折の美を感じながら人生を見つめているようで、映像には穏やかで美しい光があり、使用曲もせつなくて優しい。
音楽もう素晴らしく好き過ぎる!
きぬきぬ

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