ゆた

インポッシブルのゆたのネタバレレビュー・内容・結末

インポッシブル(2012年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

津波はもちろん怖いんだけど、それよりもその後の家族の安否が不明で追い詰められる状況が1番怖いんだと思った。
冒頭から津波によって理不尽に人や建物が流れされてめちゃくちゃ怖い。水の中で色んなものにぶつかったり飛んできたりとリアルな映像に、母の痛々しい傷を見て心臓がキュってなった…

この映画は、津波が引いたあとが物語の始まりだなって思う。
1人1人の心情を丁寧に描かれてるが、主に父キケ、母マリア、長男ルーカスを中心に物語が進んでいくが、どの場面でもみんなの原動力が家族であることがすごく心に刺さった。
最後の病院で兄弟が再開し、父、母とみんなが合流したシーン、飛行機での家族の会話のシーンはほんとに泣いた、
母マリアは、一緒にいたルーカスを1人残らせるわけにはいかないといつまでも母親の強さと周りを気遣う優しさがあった。だからこそ、どんどん弱くなっていく姿がずっとずっと不安で死なないでって何度も願いながら見てた。
長男ルーカスは、最初は思春期の時期だからか子供っぽい印象があったが、窮地の状況から母親を最後まで守り抜き、病院では人々の手助けをしてものすごく頼もしい菅田がこの映画で1番印象的だった。演じているのがトム・ホランドとあって、彼がスパイダーマンを演じてくれてほんと良かったとこの映画からも感じられた☺️
父キケも、次男と末っ子を守って、その後もひとりで家族を探しにいくと最後までかっこよかった。次男も末っ子の面倒を見ていて、この映画は津波の怖さもあるが家族の誰もが主人公であり、みんなが家族愛に溢れていて微笑ましさもあった
ゆた

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