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ぼっちゃんのyooのレビュー・感想・評価

ぼっちゃん(2012年製作の映画)
4.0
秋葉原無差別殺傷事件を基にしたストーリー。8年も前の事件ですが、日本中に衝撃を与えた事件でした。

主人公の梶は根っからのネガテイブ人間で、見ていて不愉快になるほどいちいちネガテイブ発言をする。「ブサイクだから」が口癖。会社で友達ができても100%信じられず、友達が少しでも意味深な発言をしようものなら「裏切りだ」殺してもいいよね?って…。いやでもこういう人いるよね。生まれ持った性格プラス親の愛情を充分にもらえなかった。いい友達に巡り会えていたなら変われるチャンスもあったんだろうけど、大事な人格形成の時期に「ネガテイブ」が根付いてしまったら…そこから這い上がるのは難しいのかも。せめていじられキャラになって笑い飛ばせれば良かったのだけど、人付き合いもうまくないし人生諦めてるからそこはもう救いようがない。重大な犯罪を犯したこの人は悪だけど、根本の悪からも目を背けてはいけない。
重く暗いテーマだけど、考えさせられることがたくさんあったので、多くの人に観てもらいたい作品です。イジメとか人を見下したり、関係なさそうなネグレクトとかそういうことにも繋がってるのかなと思います。本当に、たくさん思うところがあって書ききれないです。
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