無名のひと

シタデルの無名のひとのネタバレレビュー・内容・結末

シタデル(2012年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

トミーと臨月の妻ジョアンは引っ越しをする途中。
トミーが目を離した隙に、ジョアンが白いフードを被った子どもたちに襲われてしまう。
ジョアンの腹には注射器が刺さっており、赤ん坊は無事に生まれたが、ジョアンの意識は戻らないままだった。
9ヶ月が経過し、トミーはジョアンが襲われた恐怖から発症した広場恐怖症を治療しながらひとりで愛娘エルサを育てる日々。
長らく意識不明だったジョアンの延命措置を終わらせたトミーは、看護師マリーと歩いている時に盲目の少年とすれ違う。
ジョアンの葬儀の帰り、盲目の少年を連れた神父から「奴らの狙いはその子だ」と忠告を受ける。
帰宅したトミーの家に、フードを被った子どもたちが侵入してくる事件が起こる。
翌朝マリーに連絡したトミーは、留守番電話にメッセージを残す。
トミーは家を出ようとするが、昨夜の襲撃で広場恐怖症が悪化して外に出られなくなっていた。
トミーはマリーに、神父の言ったとおりだったと伝えるがマリーは神父は変人で有名だと言うだけで信じない。
マリーに励まされながら神父に会いに行ったトミーは、神父と盲目の少年ダニーと三人で奴らの隠れ家に向かう。
そこは、以前トミーが住んでいたビルだった。
神父の言うところによれば、奴らは恐怖をかぎ分けるのだという。
フードの子どもたちの襲撃を受け、その場を立ち去る三人。
トミーはエルサと共にマリーの家に泊めてもらうことに。
翌日の夜、仕事から戻ったマリーにバス停まで送られる途中で再びフードの子どもたちの集団に出くわす。
大丈夫だからと先を歩いたマリーは奴らに殺されてしまい、トミーは必死で逃げてバスに乗り込むことに成功。
しかしそこにも奴らは乗り込んできて、エルサを連れ去ってしまう。
エルサが拐われてしまったことを神父に訴えたトミーに、神父に奴らの拠点であるビルの爆破を持ちかけられる。
ダニーは拐われてあのビルに捕らわれていたことがあり、神父が助け出した。
その時にビルと同化しかけているので、ダニーと一緒にいれば奴らには見られないという。
神父の話によると、ある女性が死の間際に生んだ双子の男女が近親相姦を繰り返しあのビルに暮らしているらしいのだ。
三人はビルへ向かう。
ガス管を開けながら歩く最中、神父が咳き込んで吐血。
その瞬間、ダニーは死への恐怖を感じた神父のことが見えるようになった。
神父によれば、エルサは地下にいるらしい。
その時トミーの耳に神父が囁いた。
自分は双子のひとりで、フードの子どもたちは神父の子どもなのだと。
単独で行動しようとする神父に、ダニーがいれば姿を隠せると言うが、神父は「ダニーにそんな力はない」と言うのだった。
そして、フードの子どもたちを自らに引き付け、トミーとダニーを先に行かせ、神父は殺されてしまう。
トミーとダニーは地下へ下り、エルサを救出することに成功する。
夜が明けて拠点に戻ってきた子どもたちが迫ってきた。
トミーは「僕たちは見えない」とダニーに目を閉じさせ奴らの隣をすり抜けて建物を脱出する。
そして仕掛けていた爆弾を起動させ、ビルは爆発するのだった。



い、いまいちだった…。
神父は奴らのことを悪魔だって言ってたし、トミーが倒した奴の顔はどう見たって人間じゃなかったけど、でも神父の子どもたちなんだよね!?
悪魔は神父の方じゃん~~~。
罪滅ぼしのために力を貸してくれたっぽいけど、その前の段階から爆薬は用意はしていたみたいだし、じゃあなんでひとりでさっさと始末せんかったんかい。
しかも「ダニーにそんな力はない」って今言う!?
子どもたちの母親は?
神父ってトミーの父親くらいの年頃なんよね…だからあのフードの子どもたちってもう死んでしまってて悪魔になったっていうこと?
そして子どもたちを拐ってきて仲間を増やしていると。
拐われると同化してしまう?
神父が感染してたっていうのは?
恐怖を感じた人間を殺すパターンと、子どもを拐うパターンがあるのね?
あえて謎を残して作られたって言うけど、消化不良ばっかりだった。
でも、妻を亡くした主人公って大体エネルギッシュに復讐とか闘おうとするから、広場恐怖症になっちゃうところはリアリティがあってよかったと思う。
あと、ひたすらエルサ可愛かった。
ちなみにタイトルの「シタデル」は、砦や城塞という意味らしい。
無名のひと

無名のひと