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まぼろしの市街戦のBOBのレビュー・感想・評価

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)
3.3
『リオの男』『カトマンズの男』のフィリップ・ド・ブロカ監督による戦争ブラックコメディ。

第一次世界大戦末期。敗走中のドイツ軍が北フランスの小さな街に巨大時限爆弾を仕掛けて撤退する。

〈どっちが変な人たち?〉

ちょっとこれは合わなかった。超皮肉なオチを含めラスト20分はぐっと面白くなったのだが、それまでの前フリが長く、かなり退屈した。大オチに辿り着く前に飽きちゃった、というのが正直なところ。狂気が正気に、正気が狂気に反転する展開は鮮やか。カルト人気を誇る作品とのことだし、合う合わないがはっきり分かれそう。

カオスで華麗なおとぎ話の世界。チンパンジーとチェス。檻の中を選んだ百獣の王。昔ながらのヨーロッパの街中を動物たちが闊歩。手作り感満載の戦車。

50
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