まぼろしの市街戦の作品情報・感想・評価

「まぼろしの市街戦」に投稿された感想・評価

全体的にフワフワした手触りの映画だったけど、観終わってから思い返すと、一つ一つのシーンがしっかり記憶に刻まれているから不思議。
吹替版で鑑賞。
放送禁止用語を無音声にしているため、台詞が時折切れる。キャストが良いのに勿体ない……。
富山敬、信沢三恵子、広川太一郎、小原乃梨子、大塚周夫、大平透、雨森雅司、富田耕生とかなりの芸達者揃い。
正気と狂気紙一重の演技もお手のものだ。

余談だが、脚本家・浦沢義雄と喰始(WAHAHA本舗社長)は公開当時鑑賞したという。
よしこ

よしこの感想・評価

3.5
ピクニックだったりプランピックだったりする通信兵がたまたまフランス語が喋れるというだけでひとり危険な任務へ身を投げるコメディの皮を被ったシニカルな反戦映画。


基本的に物語は淡々と進みこれといった見せ場は無いのだが裏を返せばこの映画はほぼ見せ場しかない。
ある事からハートのキングを名乗る羽目になった二等兵のプランピックが、大勢の精神病患者達に翻弄されながらドイツ兵の残した爆弾を解体すべく奔走するのだが、街へと解放された患者達のその生き生きとした表情はどこか名状しがたい狂気を孕んでいる。そこである者は理容師に、ある者は娼館で娼婦にと忠実に彼らの理想を演じ切っていた。

ラストのプランピック二等兵がどう行動するかがこの映画の主題であり監督のメッセージだと思う。
なにぶん古い映画なので中弛み感は否めないが全編コメディタッチで滑稽な仕草が多く、雰囲気を楽しめれば良い映画であると思う。
プハラ

プハラの感想・評価

4.8
言ってみれば、狂人のおままごとなんだと思う。

ただ、何をもって狂ってるとするか。ってとこだけど。
ストレートに訴えかけてくる反戦映画とはまた違うパワーがあるのね。
シュールとかカルトの枠でくくるには勿体無いと思う。

これ、めちゃくちゃ好きだ。
香港

香港の感想・評価

4.6
この全編を支配する猛烈な多幸感と、その甘い幸せに混じったビターな刺激。その二つの完璧なマリアージュ。本当に奇跡的なバランス。

反戦映画であり、上質なビタースウィートコメディであり、人にとってのあるべき場所や所在の価値に関する極めて優れた批評でもある。それらを2分くらいのラストシーンで全て一つにまとめあげてしまう力量は凄まじい。
J四郎

J四郎の感想・評価

3.0
カルト的人気を誇る反戦コメディ映画。

時代は第一次世界大戦中。
ドイツに占領されているフランスの村が舞台で、ドイツ人たちは村に時限爆弾を仕掛けて撤退する。
主人公の英軍、伝書鳩係の兄ちゃんはフランス語がしゃべれる。
それならお前が爆弾を処理してこいや~!と無茶ぶりされて任命されちまう。
しかし、簡単に見つかってしまい精神病院へ潜伏する。
すると彼はキングと名乗ったばかりに王様に仕立て上げられ・・・。
っていうお話。

ここからファンタジックな彼らだけの王国劇が繰り広げられ
シュールなコメディがこれでもかと出る出る。
観ていて中々楽しいものがあったけど、コレは眠くなる人は
確実に寝てしまうんちゃうかな?
でも、時折ピリっとした刺さる台詞が飛び出すので油断できない。

まあ、この作品の言いたい事は精神病患者と戦争してるヤツらと
どっちが狂ってて、どっちが正気やねん?ってことだろう。
押し付けがましく語ってはいないが、最後まで見れば解る仕様です。

この映画は20年くらい前に友人Xが大絶賛していて、数年前にDVDが出ているのを見つけて思い出したよーに買ってみた。
ここ最近、これの名前があちこちで聞こえてくる。
なるほど、これって調べると町山氏のオールタイムベストにも入っていたのか。納得です。
あの人の好きな映画って俺的には当たり外れあるからな~。

良い映画ではあるとは思うけど、個人的には絶賛するほどまで良くもなかったかな?
まあ、どう見てもカルト映画なんで人によっては安眠グッズになりますわ。
でも、これを好きになれれば映画通っぽい・・・かも?
俺は通じゃなくていいや(笑)
あの

あのの感想・評価

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コメディの膜を被っているからこそ一貫する冷徹さがこわかった 絶対評価はないということ
久しぶりにフランス映画見た。
カルト映画だったんだ。
良かった。
ドイツ兵が爆弾を仕掛け撤退した街、斥候に出されたスコットランド部隊通信兵は、精神病院に迷い込み、ハートの王様と名乗ってしまう。狂人たちは無人の街に溢れ出し、王様扱いされる兵士。
この狂人たちが皆、良いですね、明るくて警抜的で、賢愚一体と言った感じで、訳知り顔で人生を切り取るセリフが…。
平和を愛する詩人のような狂人たちと
明白な愚かさである戦争に邁進する正常者。
どちらがマトモで、どちらが狂っているのか。
オーソドックスな寓話ですが、ヒロインが綱渡りするシーンとかなぜか涙がこみ上げてきました。

ド・ブロカ監督視聴2作目。
シスコ

シスコの感想・評価

4.0
1978年6月
三鷹東映オスカーにて鑑賞。

我が心のヒロイン
…ジュヌヴィエ-ヴ・ビジョルド!