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シャニダールの花のnamのレビュー・感想・評価

シャニダールの花(2012年製作の映画)
3.0
低評価を事前に周りに押し付けられたけど、そんな退屈なものではなく面白く最後まで観れた。
「咲かせたい」「育てたい」と渇望する女性たちの母性が暴走して
まるで父になるのが怖いかのように
やるだけやっといて責任逃れする男みたいな
そのシーンも良かったんだけど
後のトークショーで石井監督のお話聞いたら
意図的にそこまで妊娠のメタ的なものではないみたいで
「映画では女性だけなんですけど、もちろんこの後は男にも咲く」とか言ってたから、ちょっと混乱。でも「傲慢な男」を描きたいようなことも言ってたからそこは大成功。
石井監督のパンク期を経たからこそな編集だったし良かったんやけど
男の子の性とか生とかなんかそうゆう抑圧とか爆発とか描いていた石井監督がこの女性の話とゆーか生命の誕生の中にある母とか女性像を描きたい意味みたいなのがあと一歩読解できなかったけど、映画作りを続けて、人生を歩んであの頃と変わった何かがあったのかなーとか思う。

役者それぞれ持ってるものを魅せる演出だったからか、演出の技量では無いところの役者の本来の持ち味が見え隠れしてるみたいで、ほんとに全員良かったけど綾野剛だけわざとらしい演技で浮いてた。他の作品そんなことないのに。
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