カピバラの娘

最高の人生のはじめ方のカピバラの娘のレビュー・感想・評価

最高の人生のはじめ方(2012年製作の映画)
3.8
愛を失って立ち上がれない者を救ってくれたのはやはり人の”愛”でした... 年齢を越え、純粋な心同士が引かれ合いお互いの存在を認め合う、純度の高い澄み切った心の触れ合いを描いた、まるで絵本を眺めているかのような優しい気持ちになる素敵な映画です。

主人公モンテとシャーロット、そしてシングルマザーシャーロットの愛娘三姉妹は、娘、孫ほど年齢が離れているのですが、相手の人生や感じ方に理解共感し合うことで、そこに年齢や性別という基準をひょいと乗り越し、真実の絆に発展していきます。



主人公モンテの先だった奥さんが彼に言ってくれた言葉です。

”ひとつの幸せのドアが閉じる時、もうひとつのドアが開く。
(でも、よく私たちは閉じたドアばかりに目を奪われ、開いているドアに気付かないもの)”

When one door of happiness closes, another opens; (but often we look so long at the closed door that we do not see the one which has been opened for us.)

ヘレンケラーの言葉の引用です。なんて深い言葉。


当監督ロブ・ライナーの最高の人生シリーズ
最高の人生の見つけ方「The Bucket List」
最高の人生の作り方「And So It Goes」
そして本作品
最高の人生のはじめ方「The Magic of Belle Isle」
の邦題については全く共感できず、英語のタイトルで記憶することをお勧めしたいです。 Belle Isleとは当作品の舞台となる避暑地の地名です。” Belle Isleの奇跡”の方がよほど内容ともしっくりくる気がします。3作品どれも、ロブ・ライナー監督にしか描けない人の心の飢えた部分を癒してくれるおすすめの映画です。


当作品は、人間関係に疲れた時、ほっこりと穏やかな愛の映画を見たい時に是非選んでほしい作品です。