ぶみ

プレミアム・ラッシュのぶみのレビュー・感想・評価

プレミアム・ラッシュ(2012年製作の映画)
3.5
THIS YEAR , RIDE LIKE HELL.

デヴィッド・コープ監督、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演によるアクション。
ニューヨークで自転車便として働く主人公が、封筒の配達を依頼されたところ、刑事に執拗に追われる姿を描く。
主人公となるメッセンジャー・ワイリーをレヴィット、彼を追う刑事マンデーをマイケル・シャノンが演じているほか、ダニア・ラミレス、ジェイミー・チャン等が登場。
物語は、前述のとおり、封筒配達を依頼されたワイリーが、何故か刑事に追われるという展開となっており、その真相が徐々に明かされていく様は、この手の作品の定番と言えるもの。
ワイリーを筆頭に、ニューヨークを所せましと自転車で走り回る超特急便(プレミアム・ラッシュ)は、スピード感たっぷりであるとともに、クルマや歩行者をかわすため、瞬時に判断を求められる状況をスローモーションで描く演出は見どころの一つである反面、その傍若無人な運転ぶりは、共感を得難いかなというのが正直なところ。
また、ワイリーを追うマンデー刑事のクズっぷりもなかなかのものであり、いかにもな悪役顔であるシャノンがハマり役。
そんなシャノンが乗るクルマが、二代目マツダ6(日本名:アテンザ)のフォード製3.7リッターV6デュラテックエンジン搭載車であったのも、私的にはツボ。
約90分という短い尺のなか、終始ノンストップで突き進む疾走感に溢れた作品である反面、以前より自転車に対する風当たりが強くなってきた今では、各方面から横槍が入りそうであり、すんなり面白いとは言えなくなってしまった一作。

止まらない、止まりたくない。
ぶみ

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