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ホーリー・モーターズのerinaのレビュー・感想・評価

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)
3.9
主人公の男は、人間の行為に美しさを求め、様々な役をこなす中で、自分の存在を作品の中に焼き付けていく。
だが、それは結局第三者の手によって創造されたものであり、カメラを通さなければ可視化されることのない虚像に過ぎない。
人間は、真の美しさを求めた時、唯一信じられるのは、主観と自分自身の行為だけだ。
作品の「舞台裏」であるリムジンは、「人間は見える機械を望まない」と嘆く。目に見える客観的な視点(カメラやリムジン)を削ぎ落とした時、最終的に残るものは、自我だ。終盤に登場する猿は、外界的な影響をまだ一切受けていない人間の当初の姿を想起させ、その姿が真の行為の美しさを表す実像なのではないだろうか。

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読解が難し過ぎた…
見解が果たして合っているのか分からない…
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