難解と言われているけれど、そうでもない。
ただ、感想を言葉にするのが難しい…
途中あったインターミッションて、劇場公開時、本当に休憩挟んだのかなあ?そんなに長い映画ではないのに。
それともこれもお遊び?
主人公オスカーが1日でいろんな役を演じるのだけど、私は親子ドラマの父親役が好き。
自分はいろんな役を演じているのに、娘(役)には、「お前がお前として生きること」が罰だと言う。
まあ、そんなだから、映画自体のことをメタ的に描いた作品だな、てのは分かる。
普通は私たちは作品に入り込んで映画を観る。けれど、今作は、これは映画だよ。役だよ。演技だよ。と常にいってくるので、メタフィクションだと分かる。
レオス・カラックス監督も冒頭で登場し、この映画はカラックス自身の自叙伝的作品であるということ。
「美しさは見る者の瞳の中にある」
「では、見る者がなければ?」
という台詞がある。
他者によって美しさ(自分)は存在させられているのだ。では、ありのままの自分とは…?
ということを問いかけてくる作品。
面白い、面白くない、というより、好きか嫌いか、好みの問題。