hardeight

鉄路の男のhardeightのレビュー・感想・評価

鉄路の男(1957年製作の映画)
4.5
 ローアングルの固定ショットが捉えた、オープニングに何度もループして暗闇を走る機関車は、吹き出す白煙に包まれて硬質な光沢をウェットで情熱的に輝かせ、老機関士の頑固で清廉な生き様に重なり合う。
 事故調査シーンの導入部で窓外から謎を呼び込むように室内へとパンしたキャメラは、謎の解明後に再び窓外にパンし、老機関士を追悼するように夜の冷気を室内に送り込む見事なラストで物語を締め括る!
hardeight

hardeight