ネギの子供

ヤンキーアイドルのネギの子供のレビュー・感想・評価

ヤンキーアイドル(2012年製作の映画)
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GYAO!城定秀夫特集にて(そろそろ終わるのが悲しい)。脇本康のAKV69と、君津(くんつ)のソーイング娘、。このふざけたパロディ要素でもう観るしかない。シノダアツコってもはや悪意笑。傑作だけど珍作、怪作というのがふさわしい気がします。

けれどただパロディをしただけじゃなくて、アイドル業界への強烈な皮肉も。ピンクの枠組を利用して、暗黙のルールである「恋愛禁止」の真逆を突っ走る。だからアイドルとしての頂点、そして恋人との絶頂が機を同じくする。城定さんは、桃子が偶像でありながらも1人の人間であることに、徹底的にこだわっている。だからすごい真摯なパロディ。

ソーイング娘、のコンセプトも最高ですよね。歌詞にもあるけど、君津のいうセリフ「オタクのハートを縫い付けちまいな!」なんて完璧過ぎる。いろいろ好きなシーンはありますが、風神一家の卒業式が印象的だった。川面のさざ波と、燃える(萌える)スカジャンとその煙。ワンカットで見せてしまう潔さに惚れます。

そのほか寝起きドッキリ、ソー娘ならではの街ブラ企画、アイドル対決などなど、ヤンキーアイドルの設定を活かした見どころ盛りだくさんなので楽しめますよー。