叡福寺清子

ダストの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

ダスト(2012年製作の映画)
2.0
ロボトミー手術矯正中のピチ3人.失敗しちゃった(ゝω・)テヘペロ.邪魔だから地下室の火葬炉で焼いていてねウフフ.
時を経て,廃院になった精神病院で肝試しする若者男女ペア二組.エマだけ別行動で他3人は地下室へ.何この缶?うわ!粉吸っちゃった汚ねーなー.その粉こそ焼却処分されたピチ3人の遺灰だった.吸った3人はしだいに奇異な行動を取るように・・・
発想は面白い.けどそれ以外はポンコツ.
まず冒頭のピチ3人.完全に一線を越えたレヴァイアスはともかく他の二人は偏執的潔癖症と重篤躁鬱病患者.ロボトミー手術するほどの事か?それはまだいいんだけど(いや良くないんだよ,ホントは),3人纏めて焼却処分だから当然遺灰は3人のものが混在.にも関わらず灰を吸った若者の人格と乗っ取る人格が1対1ってのはどうなんだろう.「灰をかぶったのがコルト・ザ・デカマラーだけ,そのコルトにピチ3人が憑依してヒャッハーな若者を血祭りにあげていく」というどっかのスプリット的な物語の方がよかった気がせんでもない.
血祭りといえば犠牲者がたった2人はダメだ.昨今働き者の悪霊やシリアルキラーが数多く出回っているのにたった2人とはやる気が疑わられる.そんなことじゃぁ,どこの企業だって採用してくれないぞ!もっとガッツを見せろ!!一番最初に殺されそうなメガネデブも生き残るのもありえないだろ.映画なめてんのか!!ゴラァ
主人公のエマは「霊魂見える」という妄想が原因で入院していたって設定も機能していなかった.レヴァイアスがエマに話しかけたり悪戯するんだけど,一方でレヴァイアスは前述のコルト・ザ・デカマラーの体に憑依している.レヴァイアスが2人いるように見えるので視聴者は混乱する.それにエマが見えるのは妄想だったのでは?という疑問も生じるし,それに対する解答も与えられない.
「実際の出来事に発想を得た」らしいがどんな出来事だったんだろね.個人的には本編よかそっちに興味出たわ.つまりそれだけ作品が軽いって事です.もう勘弁して下さいな.