このミス1位の小説が映画化。
それ自体は一向に構わないのだが、この原作は海外小説である。
邦画でそれをやろうとすると、リアリティや金の面で大きな違いを生むことになる。
死刑囚の告白本を頼まれたのは売れない二流の小説家。
自分を慕う3人の女性との官能小説を書いてくれとの依頼だが、そこには12年前に犯した犯罪が関わっていた。
小説ではスマートに見せていたが、映像化されるとずいぶんとのっぺりした印象を受ける。
特に2時間ドラマでよく見るような中身にすり替わっており、わざわざ映画化する意味があったのかも疑問に思えてくる。
真犯人が誰かやどんでん返しなどが驚きにならない構成になっており、やはりミステリー小説の映像化は難しいと言わざるを得ない。