キットカットガール

ワイルド・スピード EURO MISSIONのキットカットガールのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 初めは皆んな一人でも、それぞれ「居場所と呼べる家族」を見つけていくのだと本作は教えてくれる。やはり、ヒット作やシリーズものに共通する主題は「家族」なのだろう。『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』『ゴッドファーザー』『鬼滅の刃』云々。車と犯罪を絡めたストーリーでは直ぐに底を突いてしまうかと正直当初は思っていたが、続々と製作され、世界中に多くのファンがいる理由がこれで漸く分かった。車種やエンジンの種類など、全く車に関する知識がなかった為、一作目を鑑賞した時はあまり面白いと思えなかったのだけれど、本シリーズのキャラクターと彼らの関係性に徐々に魅了されていき、彼らが紡ぐ物語をきちんと見出せるようになった。確かに人間は生まれてくる時、死ぬ時は一人になるが、それ以外、つまり生涯の大部分を「誰と共にするか」自分で選択できる。従って、車でしか行けない場所があるように、車に乗らなくては出会えない人々がいて、運転席からしか見られない景色がある。彼らを見ていると、人生は選択の連続なのだとつくづく思う。そして、回を重ねるごとにスケールアップし、世界を股にかけるようになったが、彼らはあくまでも「世界」を守ろうとしているのではなくて「家族」「周囲の人」を守る事に徹している。言い換えると、決して皆んなのヒーローではなく、ただ自分の目の前にいる仲間・愛する人の為に命を燃やしている。これは現実世界にも言える事で、たとえ世界中の人々を幸せに出来なくても、自分の半径5メートルにいる人々を守れたら自ずと世界は平和に近付いていく。スケールは大きいけれど、単位は「ファミリー」。それがいいね!

自分用メモ:
✴︎シリーズ中で最もお気に入り!

・ミア出産
・全員集合again
・ジゼル(ガル・ガドット)死去
・敵役ルーク・エヴァンズ登場
・ハン、東京へ
・生きていたレティはドムの元に戻る